高齢者に感染症を感染させないための予防対策

感染症に感染するには、「病原体」「感染経路」「低下した免疫力」の3つが揃わないといけません。つまり、高齢者であっても身の回りに病原体があるだけでは感染することはなく、病原体が感染経路を介して体内に入り、免疫力が低下していることによって増殖するから感染するのです。

つまり、予防のポイントもそこにあります。「病原体から離れる(取り除く)」「感染経路を絶つ」「免疫力を高める」ことによって、感染症を予防することができます。

具体的にはどのような方法を取ればいいのかというと、次の3つのポイントを押さえましょう。具体的にはまず、「感染者の吐物や便などには直接触れず手袋を用いる」「マスクの着用の徹底」「換気をこまめに行う」などの方法によって、病原体から離れ、感染経路(接触感染・飛沫感染・空気感染)を絶つようにします。タオルの共有も避けた方が良いですし、もし感染者を隔離できるのであればその方が良いでしょう。

また、免疫力を高めるには、「バランスの良い食事」「散歩などの適度な運動や睡眠時間の確保」「ワクチン接種」の3つのポイントを押さえます。老化による免疫力の低下は止めることはできませんが、進行を遅らせることはできます。3つのポイントを押さえて生活習慣を整えることによって、免疫力をできるだけ維持することが大切です。

また、周囲の人も感染症対策を意識することが必要不可欠です。手洗いの徹底など、病原体を高齢者へ媒介することがないように注意しましょう。